バックエンドエンジニアなどのIT技術者の採用条件に多いのが、VPSサーバーの管理。VPSサーバーを管理するために必要なスキルや学ぶのに最適な本をご紹介します。

サーバーというと専用のマシンがあるように思えますが、ベースは普段我々が使っているパソコンやスマホと同じコンピュータです。
サーバーが違うところは、主に処理能力とOSで、複数のユーザーが同時にアクセスしても問題ないように、処理能力が高いハイスペックなコンピュータで構成されていて、サーバー処理との親和性が高く、オープンソースということからOSにはLinuxが採用されます。
VPSはレンタルサーバーの一種。出来ることに制限があるレンタルサーバーとは違い、専用サーバーと同じ感覚で使えるため自由度が高いですが、その分知識や経験が必要です。
VPSはLinuxなどのサーバーOSが、すっぴんでインストールされた状態で提供されていることが多いこと、さらにサーバーの設定にはGUI (グラフィック・ユーザー・インターフェース)ではなく、CUI(コマンドライン・ユーザー・インターフェース)と呼ばれる、コマンドで命令をする形をとるため、最低限のLinuxの知識は必須です。
VPSを使う上でコマンドラインは切って離せないスキルなので、初歩的なものは習得しておくか、実際にVPSをレンタルして練習するようにしましょう。
先程解説したとおり、VPSはすっぴんのLinuxで提供されるケースが多いため、サーバーに必要なアプリケーションを追加する必要があります。
例えば、WebサイトをホスティングするためにVPSをレンタルするのであれば、
などを「自分でインストールして、動くように適切に設定まで行う」必要があります。
求人や仕事依頼の条件に「VPSサーバーの管理」とある場合は、依頼内容にもよりますが、
の3点は必須スキルでしょう。
また、IT系の仕事で重要なのは「自分で調べる力」です。
IT系の仕事はパターンが膨大になるので、全てを事前に経験しておくことはまず不可能です。それよりも、何か課題にぶつかった時に、ネットや知人などを頼って自分で解決策を探し、それに向かってトライ&エラーを行えるスキルは、VPSサーバーの管理だけでなくIT系の仕事に必須スキルと言えます。
ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド
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